愛染隼人の女の詩集 心のこり

hayato

    心のこり


そんなに強く 責めないで

あなただけと

追いかけて 縋った恋を

捨てないで 帰りたくない

港の汽笛が 身に沁みて

体を震わせる

あゝ心のこり…


冬の季節の かたすみで

取り残された

女がひとり 

明日を見て 涙浮かべて

うたた寝をして 待つけれど

今夜も帰らない

あゝ心のこり…


港のかもめ 鳴く声が

わたしを連れて

故郷帰り

よく尽くしたと 慰めて

心細さに 待つ帰り

海鳴り涙です

あゝ心のこり…