愛染隼人の女の詩集 海の宿
海の宿
もうどうにも ならないけど
せめて思いでだけに
縋りたいと 昨日を追って
1人おんなの 旅すがた
涙の苦さに 切なさが
私を責める あゝ海の宿…
あなたの影が ゆれうごく
哀しみに縛られて
身動き出来ず 切なさばかり
夢を崩した 部屋のすみ
冬の寒さの 白いいき
遠く海鳴り あゝ海の宿…
窓の外には 雨が降り
寒さばかりの季節に
明日が曇り 春とおく
可哀想だと 慰めて
北の宿には 空っ風
夢に落ち込む あゝ海の宿…
浮いて沈んだ 思い人には
今も片恋酒の あゝ海の宿…
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